隠れた信仰生活(那須トラピスト修道院)

 ↑修道院は聖堂、大寝室、大食堂、集会室、書庫、中庭を中心とする、ロの字型の典型的な修道院配置形式。受付や外来者の宿泊施設以外はすべて禁域である

 

 ↑シスターたちの1日の聖務日課は、夜課(4:05)、賛課(6:30)、三時課(8:30)、六時課(11:50)、九時課(13:35)、晩課(17:00)、終課(19:30)の7回に分けて行われる

 

 ↑小高い丘の上にある修道院の土葬墓地。白く塗られた木の素朴な十字架は明るく、平和な雰囲気を醸し出している。2つの盛り土の墓は、昨年に天へ召された修道女のものである

 

 

 

 栃木県と福島県の境界に位置する那須山の裾野で隠世共住修道生活をしている修道女たちがいる。隠世修道生活の歴史は、主イエス・キリストに従うため世間から離れ、砂漠に退いた修道生活の父である聖アントニウス(251頃~356年)や聖ベネディクト(480頃~547年頃)をはじめとする修道者によるものである。清貧・貞潔・従順のうちに生きる修道生活は、那須トラピスト修道院(厳律シトー会)でも厳格に受け継がれている。シトー会の「聖ベネディクトの戒律」の根本精神は、主イエス・キリストの模範に倣う謙遜と従順であり、世間から離れ、祈りと労働による霊的な共同生活を営むことである。

 修道女たちは、神にすべてを捧げ、隠れた貧しい生活を営むことで神の存在を証ししている。彼女たちの宣教は、神だけを求め、神にだけ向かって人々のために祈りを捧げる宣教であり、自己の存在で神を証ししているのである。つまり、隠れた信仰生活は、徹底して神への賛美に自己を捧げる「聖なる生活」であるといえる。

 白い修道服を着た修道女たちは、今も祈り・労働・沈黙のうちに神を賛美している。

(月刊誌『信徒の友』「聖なる光と祈りの空間」2014年04月号より)

 

 

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